季節により、見える星座は違う。
例えば、しし座が真夜中に見えるのは、地球の位置が上に来たとき。
この程度ならば、プリント上で理解できる生徒が多いが、
「夏の夕方、東の空に見える星座」
となると、どうすればいいのかわからない生徒が出てきてしまう。
そこで、なれるまでは教室全部を使って、疑似宇宙空間で考えてもらうことにしている。
教室の真ん中に、赤いバランスボールを置きます。これが太陽です。
四方の壁には、それぞれの季節の代表的な星座を貼り付けます。問題で聞かれている場所に地球儀をもっていき、
「地球の自転の向きはこうだったね。だとすると夕方はどっち?」
「そう、だからここに今立っているんだ。」と小さな人形を置く。
「この人にとって東はどっち?」
「だから答えはさそり座だね」
すぐには理解できない生徒も、もちろんいますが、周りの生徒たちがこの状況を使ってミニティーチャーしてくれるので、大部分の生徒が分かってくれます。