地震の記録として、教科書では下の図のようなものが使われます。
この記録をつけるのに使われるのが地震計です。この地震計のしくみをこの流れですぐに説明してしまうのはとてももったいない!私は次のように授業します。
この記録を作るためには、紙かペンのどちらかが、地震で揺れている中でも止まっていないといけないんだよ。両方いっしょに動いたらダメでしょ!どうやったら、地震の揺れの中で揺れないでいられると思う?
このことを、しくみを教える前に考えさせたい。!
すると、「水に浮かべる!」という答えがよく出ます。
それに対しては、「地震の時、水槽の水は揺れないかな?」と揺さぶります。
こういうやりとりをすると「科学の力で!」とか、最先端の科学技術で、どうにかして作り出しているんだ。という方向にいきます。
そこで、教室にあるもので、「実はこうすればできるんだよ!」とやってみせるのです。スズランテープを長いひもでつるして、もっている手を急激に左右に振ります!
このとき、吊り下げられたスズランテープ本体はほとんど動きません。
「へえ〜」とか「おぉ〜」とかいう声が出たら大成功!
その上で地震計を見せると、ハイテクではなく、作ろうと思えば中学生でもできそうな”工夫によって”できていることに感心してくれるものです。
小さなことですが、こういう感動があることがとても大切ではないかと考えています。